<新型肺炎>埼玉で男女14人 越谷の女性は台東区の病院患者…帰国者・接触者外来を受診、検査で判明
県内で2日、10~80代の男女14人の新型コロナウイルス感染が新たに判明した。県とさいたま市、越谷市、川口市がそれぞれ発表した。このうち越谷市の80代女性は、多数の感染者が出た東京都台東区の永寿総合病院に3月24日まで約1週間入院していた。県などが同日までに確認した県内感染者は121人(チャーター便帰国者含む)で、26人が回復し退院している。
県が確認したのは、東松山市の50代団体職員の男性や所沢市の40代医療機関事務補助の女性ら6人。東松山市の50代男性は、県内の公的団体に勤務。3月28日に37・6度の熱があったが、29、30日は出勤していた。対人業務もしていた。所沢市の40代女性は県内の医療機関で事務の補助をしていたが、窓口業務ではないという。30日に出勤した後、夜に37・6度の熱があった。31日以降は出勤していない。
ほかに同市の20代無職女性、50代会社員男性、県内在住の40代女性と60代女性の感染が確認された。40代と60代の女性の居住地などについては、3日に発表される予定。
越谷市で感染が判明したのは、市内に住む80代女性。市によると、女性は基礎疾患のため3月24日まで約1週間、集団感染が発生した東京都台東区の永寿総合病院に入院していた。
退院後、同31日まで自宅療養した後、基礎疾患の治療が必要となったため、1日に市内の医療機関に電話相談。永寿総合病院に入院していたことから帰国者・接触者外来を受診し、検査で陽性が判明した。公共交通機関は利用しておらず、現在、せきなどの症状はないという。
さいたま市で感染が確認されたのは、市内在住の80代無職女性、20代の大学生男性、10代の大学生女性、20代のイラストレーター女性、50代のパート女性の計5人。
20代の大学生男性と10代の大学生女性は、3月28日に川口市が感染を発表した80代無職男性の接触者。20代のイラストレーター女性は、1日に浜松市が発表した30代の会社員男性と接触があったとみられている。いずれも容体は安定しているという。
また、市は同日、市総合療育センター「ひまわり学園」(西区三橋)に非常勤で勤務していた女性医師が感染していたと発表した。
同学園によると、女性医師は昨年4月から今年3月まで月4回、学園で診療を実施。3月は19、26日に診療した。27日、院内感染が報告された都内の医療機関に非常勤医師として勤務していたことから検査したところ、陽性と判明し、東京都が発表した。
女性医師は無症状で濃厚接触者はなく、職員や患者に発熱などは見られないという。