埼玉県警大宮西署は28日、わいせつ目的誘拐と監禁、強制わいせつの疑いで、吉川市平沼、タクシー運転手の男（42）を逮捕した。

　逮捕容疑者は今年6月24日午後0時55分ごろ、さいたま市大宮区内の路上で、交流サイト（SNS）で知り合った県内居住の10代女子中学生に対して、自己の年齢を偽り「勉強を教えてあげる」などと誘惑。自身の軽自動車に乗せて自宅まで監禁した上、同所で体を触るなどのわいせつ行為をした疑い。

　署によると、男と女子生徒はSNSで2、3日前からやりとりしていて男は自らの年齢を「22歳」と言って誘い出したという。女子生徒は同日午後6時ごろまで容疑者宅に監禁されていたとみられ、同8時40分ごろに自宅近くで解放された。

　同10時半ごろ、女子生徒は両親と共に署を訪れ、被害申告。女子生徒の供述やSNSの捜査、大宮区内の路上の防犯カメラの精査などから男の関与を特定した。

　男は容疑を認め「10代の女性に興味があった」と供述。女子生徒は「嫌だったが、怖くて、断り切れなかった」と話しているという。署で余罪の有無などを調べる。

　また署は「SNSのやりとりだけでは相手の顔や年齢、職業などは分からない。不用意に不特定の人と会うのは犯罪の被害に遭う可能性が高くて危険」と呼びかけている。