<新型肺炎>医師感染の越谷の病院、職員6人を自宅待機 担当科は規模縮小し診療、新規受け入れは中止
2020/04/04/00:00
医師1人の新型コロナウイルス感染が確認された獨協医科大埼玉医療センター(越谷市南越谷)について、越谷市保健所や同センターが3日までに今後の対応を発表した。
医師は3月31日に感染が確認された。市保健所や同センターによると、医師の行動歴を確認し、立ち入った部署の消毒を実施。濃厚接触者に当たる職員6人に対し、最終接触日から2週間を自宅待機とし、経過観察を行っている。医師が診療した患者については濃厚接触に該当する場合、今後1週間をめどに連絡をするという。勤務する循環器内科では、濃厚接触をしていない医師のみで規模を縮小して診療を行い、新規患者の受け入れは中止している。
同センターは新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、慢性疾患などを持つ定期受診患者に対し、電話診療による処方箋発行を取り扱っている。同センターホームページ(HP)によると、各診療科の外来窓口で電話受付を行っており、医師による電話診療を受けた上で、指定薬局などへ処方箋の郵送を行っている。
一方、春日部中央総合病院(春日部市緑町)は、勤務する医療従事者の感染が確認され、3月26日から通常外来と救急診療を休診。再開のめどは立っていないという。感染確認を受け、同院は外来透析、化学療法、術後処置、入院患者の診療など、対応を限定し行っている。現在、感染した従事者の濃厚接触者を調査中。入院患者への面会も中止している。休診している外来については、電話で予約を変更、窓口で定時処方を行うなど対応しているという。
再開時期など、今後の診療については、HPを通じて、情報を更新するとしている。