<新型肺炎>25人が感染…八潮、春日部、和光、新座、川越、さいたま、川口、越谷の医療従事者や教職員ら
県とさいたま、川口、川越、越谷の各市は5日、未就学児~80代までの男女計25人の新型コロナウイルスの感染が確認されたと発表した。県が18人、さいたま市2人、川口市2人、越谷市2人、川越市1人。県内の感染確認は4日に続き連日の25人となった。県などが確認した県内感染者は188人(チャーター便帰国者含む)で、31人が回復し退院している。
県が感染を発表した18人に重症者はいない。県によると、県内の医療機関に検査入院していた県外在住の20代女性の感染を確認。女性が入院していた医療機関では30代医療従事者の男性の陽性が3日に確認され、女性は濃厚接触者として4日に検査を受けていた。県は院内感染の可能性があるとして、他の濃厚接触者についても調査している。
八潮市の未就学児の女児と母親で20代のパート女性や、春日部市の10代男子学生ら9人は家族間で感染したとみられる。このほか和光市の50代医療事務の女性や新座市の20代団体職員の男性らの感染が判明した。
川越市によると、感染したのは同市在住で県立川越初雁高校に勤務する20代の男性教諭。4日に感染が判明した20代女性の夫で、県立学校教職員の感染確認は初めて。
男性は3日に頭痛や倦怠(けんたい)感、37・4度の発熱があったことから職場を早退。同居する妻の濃厚接触者に当たり、4日に帰国者・接触者外来を受診していた。症状は安定し、入院調整中。
県教育局によると、職員室など男性が立ち入った場所を消毒し、入学式や学校再開は予定通り行う方針。
さいたま市は販売業の20代女性とサービス業の40代男性で感染経路は不明。いずれも軽症で入院予定だという。
川口市は70代の無職男性と20代の男性会社員。無職男性は70代妻と同居。会社員は1人暮らしで、埼玉高速鉄道を利用して都内の勤務先に通勤していた。2人とも渡航歴はなく、感染経路は不明。
越谷市はいずれも50代の会社員と無職の男性2人。会社員は都内に勤務しており、3月31日、市内の医療機関を受診し、5日の検査で感染が確認された。いずれも感染経路は特定できていない。