<新型肺炎>さいたまの1人死亡、所沢では院内感染か 14人感染、県内202人に 31人が回復し退院
2020/04/07/00:00
県とさいたま市、川口市は6日、30~70代の男女計14人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。同日までに県などが確認した感染者数は202人(チャーター便帰国者含む)で、31人が回復して退院した。また、さいたま市は県内医療機関に入院していた市民1人が同日までに死亡したと発表した。同市が感染を発表した患者の死亡は初めてで、県内4人目となる。遺族の意向で性別や年代などは公表していない。
県によると、これまでに医療従事者と事務補助の2人の感染が確認されている所沢市の明生病院では、30代の医療従事者の女性と70代の入院患者の男性の感染が新たに確認された。同院は5日から外来受け入れの停止や入院患者の外出、面会を制限している。県は院内感染の可能性があるとみて調査を行っている。
同市の70代会社員男性は3月29日に微熱と全身を刺すような痛みを感じ、30日と4月4日に県内医療機関を受診した。春日部市の50代会社員女性は1日夜からせきなどの症状があり、3日には発熱や嘔吐(おうと)、嗅覚・味覚障害などの症状が出たという。
県が6日に感染確認と発表した11人は症状が安定しており、海外渡航歴のある人はいない。5人は職場や家族内感染とみているが、6人は感染経路が不明として調査している。
さいたま市が新たに感染を発表したのは東京都内に勤務するサービス業の50代男性。男性は3月27日に発熱し、3日に医療機関を受診。6日に勤務先の同僚が陽性だったことを知り、PCR検査の結果、陽性と判明した。
川口市は40代の会社員男性と70代の無職女性で、同居の家族という。