<新型肺炎>34人感染…1人死亡 さいたま、川口、毛呂山、志木など確認 所沢の院内感染は計7人に
県やさいたま市、川越市、川口市は8日、県内に住む60代男性が死亡し、10~90代の男女計34人の新型コロナウイルスの感染を確認したと発表した。県内の死亡者数は5人になった。感染者の内訳は県管轄で25人、さいたま市1人、川越市2人、川口市6人。同日までに県などが確認した県内感染者は253人(チャーター便帰国者含む)。すでに35人が回復し退院している。
県によると、感染が確認されたのは毛呂山町、和光市、志木市などの10~90代の男女25人。死亡した男性が居住する市町村について県は「遺族の同意が得られていない」として非公表とした。重症者は8人。県は同日午後6時までに軽症や無症状の患者78人が入院せず、自宅待機している状態と明らかにした。
これまでに複数の感染者が出ている所沢市の明生病院では新たに医療従事者の30代男性と31日まで入院していた60代と90代の男性患者2人の感染が判明。同病院に関係する感染者は7人となった。同市ではほかに40~70代の男女3人の感染が確認された。
県内医療機関に勤務する県外在住の医療従事者2人の感染が7日に判明し、8日にも別の県内医療機関に勤務する戸田市の50代医療従事者の女性の感染が判明した。
入間市の50代会社員女性は3月下旬に県外に外出した際に会っていた知人が後に陽性者と判明。31日や4月6日に熱などの症状があった。知人とは感染拡大のリスクが高いとされる「3密(密閉、密集、密接)」の状況下だったという。
さいたま市によると、感染が確認されたのは会社員の60代男性。現在、意識不明の重症で入院中という。市は感染経路などを調査している。
川越市によると、感染が判明したのは飲食業の20代男性と自営業の30代男性。20代男性は2日に味覚・嗅覚異常があり、4日に市内の医療機関を受診。自営業の30代男性はせきなどの症状があり、7日に検査して発覚した。
川口市によると、新たに陽性が確認されたのは30~70代の男性4人、女性2人。うち30代、50代、60代の男性3人はいずれも都内の会社に通う会社員で、3月末ごろから発熱や下痢が続いていた。残りの70代無職女性、40代無職男性、40代主婦女性は感染が判明した人の同居家族だった。