埼玉新聞

 

<新型肺炎>35人感染…入間、八潮、さいたま、川口、越谷で警官や講師ら 所沢の病院クラスター深刻

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 県とさいたま市、川口市、越谷市は9日、10~90代の男女計35人の感染を確認したと発表した。感染者の内訳は県管轄で23人、さいたま市5人、川口市3人、越谷市4人。同日までに県などが確認した県内感染者は人(チャーター便国内感染者を含む)。すでに37人が回復している。また、所沢市の明生病院での複数の感染について、大野元裕知事は同日、「クラスターと呼ぶべきものだと思っている。それが病院で発生したのは深刻」との認識を示した。

 県によると、確認されたのは、県内外に住む20代から90代。所沢市8人、入間市2人、八潮市2人などとなっている。いずれも容体は安定しているという。県などによると、このうち12人は同日時点で感染経路がわかっていないという。

 また医療機関に入院せず、自宅で待機中の人が同日午後7時の時点で99人いることを明らかにした。

 さいたま市によると、感染が判明したのは10代男子高校生、自営業の20代男性、経営者の40代男性、会社員の40代男性2人の計5人。全員が軽症で入院予定。いずれも市内の医療機関から報告があった。

 川口市によると、新たに陽性が確認されたのは30代の自営業男性、80代のアルバイト男性、50代の会社員男性。80代男性は同居の70代妻と息子が既に陽性と分かっている。30代男性は2日から発熱し、たん、のどの違和感があった。30代の妻、10代の子2人が同居。50代男性はさいたま市在住で都内の会社に勤務。3月30日からせきがあり、倦怠感が続き7日に発熱した。

 越谷市によると、感染が判明したのは市内の40~70代の男性4人。70代セミナー講師は3月29日に発熱、翌30日にPCR検査を実施したが陰性だった。症状が改善せず、7日のPCR検査で陽性が判明した。60代会社員は陽性が判明した会社同僚の濃厚接触者。40代警察官は発熱があり、せきなどの症状も出現。症状が改善しないためPCR検査を実施した。40代会社員は3月25日から発熱や倦怠感があり、市内の医療機関を受診。症状が改善されないため、医師から市保健所に相談がありPCR検査を実施した。

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