<新型肺炎>浦和南高の教諭が感染…生徒との接触なし、同僚77人を自宅待機 川口では外出した入院患者も
県などは11日、さいたま市立浦和南高校の教諭ら未就学児や10~70代の男女37人の新型コロナウイルスの感染を確認したと発表した。感染者の内訳は県管轄で25人、さいたま市9人、川口市2人、越谷市1人。県などが同日までに確認した感染者は378人(チャーター便帰国者含む)で、そのうち42人が回復し退院している。
さいたま市によると、50~70代の男女9人。うち60代の男性は市立浦和南高校の再任用教諭。9日に発熱があり、市内の病院で肺炎の診断を受け、検査の結果、陽性だった。
市教委によると、男性教諭は8日、同校体育館で行われ、新入生320人が参加した入学手続きに記録係として参加していた。教諭はマスク着用の上、館内でビデオ撮影を担当していたが、生徒との接触はなかったとしている。同校は本人と同僚教諭77人を10日から自宅待機とした。
県によると、集団感染が発生した所沢市の明生病院の関連では、入院患者の同居家族の60代派遣社員の女性が新たに陽性と確認された。蕨市立病院で働く川口市の40代医療従事者の女性が感染し、同病院での感染者は2人となった。三郷市の20代女性は、2日に陽性と判明した鶴ケ島市の歯科医師の男性と同じ歯科医院で補助業務に就いていた。伊奈町の40代医療従事者の女性も陽性と判明した。
戸田市のフリーランスの40代男性とふじみ野市の20代会社員の女性はそれぞれ、3月下旬に県外に外出し三つの密(密閉、密集、密接)の状況にあったという。
25人のうち、県が詳細を調査中なのは7人で、それ以外では6人が感染経路不明。容体はいずれも安定している。
越谷市によると、50代男性会社員の1人。10日、男性について陽性者との接触があったと川越市保健所から越谷市保健所に連絡があった。同日、越谷市保健所が男性に連絡を取り、11日に検査を実施した。軽症で、入院調整中だという。
川口市によると、都内に勤める30代の男性会社員と70代無職男性の2人。70代男性は同市西川口の済生会川口総合病院の入院患者で、3月19日に入院し、同26日、4月7日に、それぞれ市外に外出していたという。同病院は当分の間、外来診療は初診・紹介・救急患者の受け入れを中止するという。入院も新規患者は原則中止する。