埼玉新聞

 

おかしい…70代女性を700m追跡、特殊詐欺被害防ぐ 電子マネー30万円分「孫に」→他店でも 岩槻署が感謝状

  • 右から岩崎明岩槻署長、セブンイレブン東岩槻駅南店の尾野彰俊さん、オーナーの陽子さん=8月18日午前、岩槻署

    右から岩崎明岩槻署長、セブンイレブン東岩槻駅南店の尾野彰俊さん、オーナーの陽子さん=8月18日午前、岩槻署

  • 右から岩崎明岩槻署長、セブンイレブン東岩槻駅南店の尾野彰俊さん、オーナーの陽子さん=8月18日午前、岩槻署

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、埼玉県警岩槻署はセブンイレブン東岩槻駅南店の統括マネジャー尾野彰俊さん(33)に感謝状を贈呈した。

 同署によると、同店従業員が8月12日午後5時ごろ、来店した70代女性から「電子マネー30万円分を買いたい」と声をかけられた。不審に思った従業員が尾野さんに相談。尾野さんが購入目的を尋ねると「孫にあげる、早くして、急いでる」とせかされて販売した。

 疑念の残った尾野さんが後を追いかけたところ、女性は約700メートル先の別のコンビニに入店し、再び電子マネーを購入しようとしたため、警察に通報した。

 尾野さんは「防ぐことができてよかった。今後も被害を防げる店舗でありたい」。同店舗オーナーで母親の陽子さん(62)は「お客さん一人一人に集中し、関心を持ったからこそ防げた」と話した。

 同署管内の昨年1年間の特殊詐欺被害は、前年比で32件増加の63件。

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