<新型肺炎>男性死亡 入院待ち208人 さいたま、所沢、三郷、伊奈、東松山など感染者…歯科医師ら
県は13日、県内在住の80代男性が死亡したと発表し、死者は県内で7人となった。また、県などは伊奈町や東松山市、白岡市、さいたま市、川口市などで20~50代の男女計15人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。
県などが同日までに確認した陽性者は428人(チャーター便帰国者含む、さいたま、川口市含まず)で、52人が既に回復し退院している。
死亡した男性について、県は居住地や感染経路などを「遺族の同意が得られていない」として公表していない。また今後、集団感染が発生した施設などで死者が出た場合にも公表しないとしている。
既に集団感染が発生している所沢市の明生病院では13日、医療従事者ではない所沢市在住の委託職員の50代女性の感染が判明した。同病院での感染者は17人目。所沢市ではほかに20~50代の会社員男性3人が感染し、同市の感染者数はさいたま市に次ぐ多さの60人となった。
現在、自宅で療養して入院を待つ感染者は208人。県は14日以降、軽症の入院患者からさいたま市のアパホテルに移す予定だが、具体的な日時や人数は明らかにしていない。
同日には県外の福祉施設に勤める春日部市の20代女性、狭山市の外国籍の50代会社員男性らの感染が判明した。
12日までに、県は明生病院から3月31日に90代男性患者を受け入れた後に院内感染が発生した所沢ロイヤル病院で4人が、所沢市内で障害者向けの福祉サービスを提供する皆成会で10人の感染が確認されたとして、集団感染が発生しているとみている。
また、これまでに感染確認された鶴ケ島市の20代男性、三郷市の20代女性が勤務していた歯科医院では12日に新たに30代歯科医師の男性も感染した。
12日に県などが発表した感染者は40人だった。
川口市によると、新たに感染が確認されたのは50代の市保健所職員男女2人と保育園児の女児の3人。
さいたま市によると、感染が判明したのは市内の50代の男性2人。いずれも症状は落ち着いており、感染経路は調査中。