男女逮捕、元勤務先から顧客データ盗む…営業秘密侵害の疑い 女の会社でデータ使用、犯罪収益を隠す/県警
2019/02/15/00:00
勤めていた社会保険労務士法人から顧客データを盗むなどしたとして、県警生活経済課と武南署は14日、不正競争防止法違反(営業秘密侵害)と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)の疑いで、いずれも川口市南鳩ケ谷7丁目、事務員の男(44)と女(43)を逮捕した。
逮捕容疑は、2016年10月ごろから昨年8月ごろにかけて、川口市の社会保険労務士法人の顧客情報を不正に取得し、自ら開業した事務所で業務に使用。報酬計約104万円を他人名義の口座に振り込ませて犯罪収益を隠した疑い。
同課によると、不正取得した顧客データは13社分の社員の氏名や住所など個人情報。男がUSBデータに移して盗んでいた。2人は16年11、12月ごろに退職。女が別の事務所を設立し、給与計算代行業務などで使っていた。男が犯行を持ち掛けたとみられ、報酬を隠すために一部を知人の口座に振り込ませていた。被害を受けた法人が17年8月、武南署に相談して発覚。男らは「データを盗んで使った」などと容疑を認めているという。