埼玉新聞

 

<新型肺炎>飲食店6店「お弁当マルシェ」開催 一律税込み500円、売り切れ 濃厚接触避ける工夫

  • 500円のワンコイン弁当を引き換える来場者(右)=16日午前10時35分ごろ、横瀬町役場

 秩父市で開催されている「コロナに負けるな!助け合いマルシェ」の横瀬町版として、「コロナに負けるな『お弁当マルシェinよこぜ』」が16日、町役場で始まった。町内で新型コロナウイルスの影響を受けている飲食店の特製弁当や地元観光農園のイチゴがワンコインの特別価格で販売され、にぎわいを見せた。

 町内の飲食店や観光農園を含む農園業は新型コロナウイルスの感染拡大で、観光客が減少するなど大きな影響を受けている。影響を受けている事業者の商品のPRや代理販売などを行うことで、事業者を支援することが目的。毎週木曜に午前10時半から午後2時まで実施していく。

 飲食店は6店が参加し、弁当は8種類を用意。全品を一律税込み500円で販売し、会計の手間を少なくすることで、濃厚接触の起こる機会を少なくするよう配慮した。マスク着用での来場を呼び掛け、会場ではアルコール消毒も実施。来場者は町役場入り口で好きな弁当の番号を選んで代金を支払い、町役場内で番号札と弁当を引き換えた。

 弁当は各10~20個が用意されたが、開始直後に売り切れとなり、追加で発注する場面も。従業員の弁当用に8個を購入した町内の企業に勤務する女性(45)は「すごくいい取り組みなので、店を増やしてやってもらいたい」と語った。

 町振興課の担当者は「予想以上に盛況だったので、今後はしっかりと対策をして続けていきたい」と話していた。

 問い合わせは、同課(電話0494・25・0114)へ。

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