埼玉新聞

 

<新型肺炎>関東一の祇園、みこしや山車の巡行なし 熊谷のうちわ祭、神事のみ実施「疫病退散を祈願」

  • 2019年の熊谷うちわ祭

 熊谷市は17日、「関東一の祇園」と称され毎年7月20~22日に開催される八坂神社大祭「熊谷うちわ祭」の諸行事を自粛し、少数の関係者だけが参加する社殿での神事のみで行うと発表した。新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う社会情勢を勘案。祭りの華のみこし渡御や山車・屋台の巡行などの諸行事は実施しない。諸行事の自粛は戦後初となる。

 熊谷うちわ祭は江戸時代中期から続く八坂神社の祭礼。疫病退散や五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する。例年、3日間の開催中に約75万人の観光客らが集まる熊谷を代表する祭りとして知られる。今年と、引き続き来年も大総代を続けることになった富田満さんは「疫病退散をしっかり祈願したい」と話した。

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