埼玉新聞

 

イオンモール北戸田、直営部分をリフレッシュオープン 総菜の即売店を開設、子育て層の取り込みを強化

  • リフレッシュオープンしたイオンスタイル北戸田に開設の総菜専門店「リワードキッチン」=17日午前、戸田市美女木東

 イオンリテールは17日、ショッピングモール「イオンモール北戸田」(戸田市)内の自社直営部分の「イオンスタイル北戸田」をリフレッシュオープンした。近隣の子育て層やシニア層の「即食」需要の取り込み強化を図るため、1階の食品売り場に総菜の即売店を開設した。子育て世帯の来客促進へベビー衣料品売り場を拡大した。売り場の魅力を訴求しつつ、集客に努める。

 強化する総菜部門では、対面方式で来店客の好みの量を販売する店舗「リワードキッチン」を開設した。子育て層の利用が多いイオン浦和美園店(さいたま市緑区)などにもある人気店舗。和洋中30種程度を用意し、店員が説明しながら即売する。3種の総菜を選べる「えらべるお弁当」も扱う。

 生鮮売り場では、野菜部門だと産地から最速1日以内で届くレタスを並べるほか、久喜市の自社農場で生産のトマトの販売も強化する。果物類のギフト売場も設け、シニア層らの需要の取り込みを図る。鮮魚部門では「福島鮮魚便コーナー」で、福島県沖で漁獲の魚介類の販売を推進し、ファン獲得を狙う。

 健康志向の対応へ食酢や大豆類の取りそろえ商品を拡充。アウトドアとフィットネス関連の商品を一括で扱う売り場も展開する。

 周辺に子育て世帯の流入が続いているとみて、ベビー衣料品売り場全体の販売スペースは約270平方メートル増の約1155平方メートルと拡充した。新設の自社系列のベビー衣料販売ブランド「ブランシェス」が軸となり、需要の囲い込みを進める。

 同社では新型コロナウイルス感染拡大を踏まえながら、「一部商品を除き、食品や日用品の商品の取りそろえに努めている。感染予防を呼び掛ける行政の情報も確認の上、来店していただきたい」と話している。併設する専門店街は一部を除き、当面の間、休業する。

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