<新型肺炎>1人死亡、38人が感染 障害者施設や病院などの利用者ら 入間老人ホームでは集団感染か
県などは18日、新型コロナウイルスの感染者が新たに38人が判明したと発表した。同日までに確認された陽性者は637人(チャーター帰国便者含む)になった。75人が既に回復し退院している。
県によると、県管轄では20~90代の男女29人の感染を確認した。重症は1人で、他は症状が安定しているという。
川越市では市保健所健康づくり支援課の50代女性職員が感染した。データの入力作業を担当しており、市民との接触はないという。
4人の感染が判明していた「入間老人ホーム」では、新たに60代女性職員1人と入所している80~90代の男女3人の感染が明らかになった。同ホームの感染者は職員2人、患者6人の計8人となり、集団感染の疑いがあるという。
所沢市の社会福祉法人「皆成会」が運営する障害者施設関係では、新たに利用者の50代男性が感染。同施設関係の感染者は18人になり、内訳は職員8人、患者・利用者10人。
県は、感染症の指定医療機関に入院しているのが85人、一般の医療機関に入院が90人、ホテル滞在が16人、自宅待機が314人としている。
また、県は17日、感染して入院中だった30代男性が死亡したことを明らかにした。男性に基礎疾患などはなかったという。県内の死者は13人目。17日の感染確認者は10~70代の男女計20人で、うち日高市の50代男性は飯能市内の小学校に勤務する教職員だった。
さいたま市によると、感染が確認されたのは市立病院に入院していた10歳未満の小学女児のほか、いずれも会社員の30代男性と50代男性の計3人。男性2人は軽症という。
また、同市は17日、感染した市立病院の女性看護師が担当していた患者3人と自宅待機させていた同僚21人は陰性だったことを明らかにした。
川口市によると、陽性が確認されたのは川口工業総合病院に入院中の80代男性と80代女性2人、市保健所の50代の男性職員と30代の女性職員、済生会川口総合病院の50代の女性看護師の計6人。
川口工業総合病院の感染確認は初めて。同病院は当分の間、初診や紹介、救急患者の外来診療と新規の入院患者の受け入れを中止するという。
市保健所では計9人が感染し、濃厚接触者計23人が自宅待機しており、市長部局から事務職9人が応援に入っている。保健所は「密集を避ける交代出勤を指示し、テレワークによる業務継続態勢を構築している」としている。