クラクションに反応せず…うずくまる男性、路上に 帰宅中の男性、事故から守る「当たり前」 浦和東署表彰
2020/04/27/00:00
路上に倒れていた男性の安全確保をして交通事故を未然に防いだとして、浦和東署は23日、さいたま市緑区、福祉施設職員奥村信次さん(71)に感謝状を贈呈した。
奥村さんは9日午後7時ごろ、仕事を終えて自宅に帰る途中、同区東浦和2丁目の路上で、うずくまっている40代男性を発見。クラクションを鳴らしても反応がなかったため、近くの駐車場に車を止めて男性の元に戻り、110番した。警察官が到着するまでの間は、電話で警察官の指示に従いながら、男性に声を掛け続け、道路脇の縁石に男性を移動。通行する車に危険を知らせるなどして、交通事故を未然に防いだ。
奥村さんは「当たり前のことをしたまで。『こうしてください』と電話で指示をくれた警察官のおかげ」と話し、感謝状を受け取った。
同署の斎藤健一署長は「路上寝こみは重大事案につながるケースもある。気付いて通報してくれた行動は感謝の一言に尽きる」と功労をたたえた。