<新型コロナ>春日部市、発熱外来を開設 医師2人が交代で診察、検査態勢を強化
2020/05/01/00:00
春日部市は28日、小児救急夜間診療所の施設内に発熱外来を開設すると発表した。地元医師会に運用を委託し、1日から平日午後に2時間ほど実施。医師会から派遣される医師2人が交代で診察に当たる。土日、祝休日およびGW期間中は診療を行わない。今後、態勢が整い次第、午前中も実施する予定だという。
発熱外来は、市内の協力医療機関を受診した患者のうち、発熱外来での受診が必要と医師が判断した患者が対象。協力医療機関が直接、患者の情報を伝えて予約する仕組みで、それ以外の電話予約や直接来院での診療は受けられない。新型コロナウイルスへの感染が疑われる患者についてはPCR検査を行う。
また、出入り口や診療室、通路は、小児の夜間初期救急診療時に使用するスペースと完全に分けることで、感染予防に努める。
現在、感染の疑いがある人は、保健所にある帰国者・接触者相談センターに電話し、検査が必要と判断された場合に帰国者・接触者外来でPCR検査を受診する仕組みとなっている。しかし、感染拡大で保健所や帰国者・接触者外来の業務が急増し、十分な検査対応が難しくなってきたことから、保健所などからの要請を受け、検査態勢を強化することにした。
市は、発熱外来の開設に当たり、「春日部市小児救急夜間診療所条例」を一部改正し、6月末までの運用費となる800万円の補正予算を専決処分した。
山崎典之市医師会会長は「派遣する医師らの健康管理に十分配慮しながら、患者の命最優先で対応していきたい」と話している。