埼玉新聞

 

<新型コロナ>2人死亡…当初安定していた女性ら 23人感染 所沢、新座、飯能など病院で感染広がる

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 県などは6日から7日にかけて新型コロナウイルス感染者が新たに計23人判明し、計2人が死亡したと発表した。

 これまでに確認された陽性者は935人(チャーター便帰国者を含む)、死者は41人。重症者は13人。感染者の指定医療機関への入院は95人。一般医療機関への入院は167人、ホテル療養は61人、自宅待機は131人、235人がすでに退院し、192人が自宅・ホテルでの療養を終了した(7日午後6時現在)。

 県によると、県管轄での感染確認は6日が9人、7日が11人の計20人。6日に「所沢ロイヤル病院」で新たに3人の患者の感染が判明し、同病院関係者の感染判明は計23人となった。

 7日には新座市の「堀ノ内病院」で医療従事者4人の感染が判明した。同病院関係者の感染判明は初めて。これまでに患者の感染は確認されていないという。飯能市の「飯能靖和病院」でも同日、入院患者2人、医療従事者3人の計5人が感染が判明。同病院ではこれまでに、同病院に勤務する関係者1人が感染していたことも新たに発表され、同病院関係者の感染判明は計6人となった。

 さいたま市によると、死亡したのは県内の医療機関に入院していた80代の無職女性。4日に死亡したと6日に入院先の医療機関から市保健所に連絡があった。同市在住の死者は7人目。

 同市によると、感染が判明したのは、クラスター(感染者集団)が発生している「彩の国東大宮メディカルセンター」(北区土呂町)に入院していた100代の無職女性。4月29日に退院したが、5月1日から発熱があり、7日に陽性が判明した。軽症で自宅待機しており、入院を調整している。同病院の感染者は、入院患者が14人、職員が6人の計20人となった。

 川越市によると、新型コロナウイルスに感染して入院していた患者1人が6日に死亡した。亡くなったのは60代の無職女性。PCR検査で先月17日に陽性が確認されていた。入院当初は安定した状態だったが、4月下旬から人工呼吸器を着け、治療を受けていた。

 川口市によると、7日は新たに会社員の40代男性2人の陽性を確認した。症状は安定し軽症で2人とも自宅療養している。

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