埼玉新聞

 

生涯の相棒に…? さいたま市、出生届提出の子どもに「ミニ盆栽」プレゼント 4月以降出生の子対象

  • 大宮盆栽の盆栽師(左)から、ミニ盆栽を受け取った松本さおりさん、晃弥さん、莉緒さん親子=10日、埼玉県さいたま市北区盆栽町(提供写真)

    大宮盆栽の盆栽師(左)から、ミニ盆栽を受け取った松本さおりさん、晃弥さん、莉緒さん親子=10日、埼玉県さいたま市北区盆栽町(提供写真)

  • 大宮盆栽の盆栽師(左)から、ミニ盆栽を受け取った松本さおりさん、晃弥さん、莉緒さん親子=10日、埼玉県さいたま市北区盆栽町(提供写真)

 さいたま市は本年度、政令指定都市移行20周年記念事業として、市内で出生届が提出された子どもを対象に、ミニ盆栽を贈呈している。ミニ盆栽を育てることで、市の伝統産業「大宮の盆栽」の魅力を若い世代にも知ってもらおうと企画した。

 市観光国際課などによると、ミニ盆栽は高さ約10センチで、初心者でも育てやすい「黒松」や「真柏」。各区役所で出生届を提出した人に、ミニ盆栽の引き換え券付きの大宮盆栽を紹介するチラシを配布している。ミニ盆栽の引き換えは、大宮盆栽美術館(北区)駐車場内の大宮盆栽協同組合盆栽共同販売所で行う。

 育休中の市立小学校教諭、松本さおりさん(35)は今年6月、長女の莉緒さんを出産。今月10日に黒松のミニ盆栽を受け取った。北区盆栽町の出身で、「日本の伝統文化の盆栽が、市内で受け継がれていることを改めて感じた。娘と一緒に元気に育ってほしい」と話していた。

 5月1日から事業が始まり、今月4日現在、357鉢を贈呈した。4月以降生まれの子どもが対象で、受け取り期限は来年3月末まで。販売所では、職人らから盆栽の育て方の説明も受けられる。

 問い合わせは、同課(電話048・829・1236)へ。

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