埼玉新聞

 

<新型コロナ>ネットカフェ利用者のための宿泊施設閉鎖 緊急措置も行き先決まり、全員が退所

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 休業要請を受け営業を停止した県内のインターネットカフェ利用者のために県が開放していた上尾市の県立スポーツ総合センターが8日、緊急措置としての宿泊施設を閉鎖した。

 県によると、4月12日夜から8日正午までに75人が利用した。当初の予定通り6日で新規入所は停止し、7日夜の時点で9人が残った。最終的に8日午前には手続き中だった人の行き先も決まり、全員が退所した。

 入居条件を大幅に緩和したため、44人が県営住宅に入居した。社宅やアパートに移った人が3人で、その他は不明だが自宅などに帰った人もいると思われる。4人は生活保護を申請中だという。

 県社会福祉課は「急な休業要請で準備期間もなかったため一時的な避難所とした。仕事や住宅の相談にも対応し、十分に考える時間はつくれたと思う。役割は果たせた」としている。

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