埼玉新聞

 

<新型コロナ>宮代町、酸性電解水を無料配布 350人が詰め掛ける「とても助かる」「ありがたい」

  • 給水車からペットボトルに酸性電解水を注ぐ町民たち=宮代町役場

 宮代町は、除菌効果のある酸性電解水(次亜塩素酸水)の無料配布を始めた。新型コロナウイルス感染症の影響で、アルコール消毒液などの入手が困難な状況を受けた。

 酸性電解水は食品加工の際に洗浄や消毒の用途で使用される食品添加物(殺菌料)。塩素系漂白剤(次亜塩酸ナトリウム)とは異なる。原液のままで殺菌に使え、無色で、多少塩素臭がある。使用期限は約3、4日。日光に当たると効果が薄くなるため、容器を布で覆うなどの対策が必要。

 使い方は、テーブルなどに直接吹きかけ、タオルなどで一方向に拭くようにする。同じ個所を複数回拭くと、付着したウイルスを再度擦り付けてしまう可能性があり注意。

 最初の無料配布の11日は町役場駐車場で行われ、同町によると、約350人が詰め掛けた。町は「思ったより来ていただいた。今後、増えていくのではないか」という。

 町民らは500ミリリットルペットボトルなどを持参し、給水車から酸性電解水を次々と注ぎ、「とても助かる」「こういう取り組みはありがたい」と喜んだ。たまたま役場に来て無料配布を知った山田恵さん(50)は「部屋のドアノブやテーブル、手の消毒に使います」と話していた。

 無料配布期間は日曜日を除く今月30日まで(緊急事態宣言の状況により期間が変わる場合がある)。配布時間は午後1時半~4時。1人500ミリリットルまで。配布場所は月曜日と土曜日は町役場駐車場、火曜日は川端公民館、水曜日は和戸公民館、木曜日は西原自然の森駐車場、金曜日は総合運動公園駐車場。

 問い合わせは、同町保健センター(電話0480・32・1122)へ。

ツイート シェア シェア