埼玉新聞

 

<新型コロナ>1週間の手続きを即日で 上尾市と商工会議所、相談から融資受付までワンストップ化実現

  • 市と商議所の連携によって実現した「事業者向けワンストップ窓口」=上尾市八津の上尾市プラザ22

 上尾市と上尾商工会議所は、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策の一環として、市内の中小企業と小規模事業者約6300社を対象に「事業者向けワンストップ窓口」を開設した。通常1週間ほどかかるセーフティネット保証制度の申請から認定、融資受付までの手続きを即日で完了でき、事業者の利便向上を図る。

 「ワンストップ窓口」が開設されたのはJR上尾駅近くの上尾市プラザ22会議室。事業者は公的な融資制度を利用する場合、市町村の窓口でセーフティネット認定を受ける必要がある。その際、受付から審査、決裁を経て認定書の交付まで約1週間を要するのが通常だ。今回、新型コロナウイルスの影響で資金繰りに困っている事業者に対し、相談から融資受付までを同時に1カ所で行うワンストップ化を実現した。

 市内で美容院を経営している男性(49)は「きょう一日で融資申請までできるとは思わなかった。銀行に書類を出すだけ。とてもありがたい」と満足そうな様子だった。

 また、相談段階でハローワークに電話がつながらないとの声が多い雇用調整助成金については、社会保険労務士による相談窓口を設けた(要事前予約)。電子申請が必要な持続化給付金についても個別相談を受け付けている(同)。

 市商工課では「事業者の方々にとって今必要なものをパッケージにした窓口。効果的に円滑に利用できるよう労務と融資を一元化したので、まず来ていただければ」と話している。

 問い合わせ、個別相談の予約は同課(電話048・777・4441)へ。

ツイート シェア シェア