大宮駅近くにいた泥棒、コンビニで買った酒飲んで「勢いをつけないと」…会社に次々侵入していた 事件19件確認、捜査を終結 無職47歳「飲まないと盗めない」
2023/09/21/11:31
県内の会社事務所などに侵入し金品を窃取したとして、県警捜査3課と大宮西署、浦和西署の合同捜査班は20日、建造物侵入と窃盗などの疑いで、住所不定、無職の男(47)=常習累犯窃盗罪で公判中=をさいたま地検に追送検した。県警はこれまでにさいたま、戸田、志木の3市で発生した窃盗事件等19件(被害総額約109万円相当)を確認。うち、16件(同99万円相当)を追送検し、捜査を終結した。
追送検容疑は2019年4月10日~今年5月下旬ごろ、県内の会社事務所など16カ所で現金約92万円や飲料水など302点(時価計約7万円)を盗んだ疑い。容疑を認め「生活費を得るのに、泥棒しかやることがなかった」と供述しているという。
捜査3課によると、今年3月ごろ、さいたま市内で事務所荒らしが連続発生し、付近の防犯カメラで男が浮上。立ち回り先の漫画喫茶の捜査などから6月19日に大宮駅付近で発見し逮捕した。
男は土地勘のある県南部を昼間に下見。深夜に盗みに入る事務所を選定していたが犯行前に付近のコンビニエンスストアで購入した酒を適度に飲んでから犯行に及んでいた。理由について「飲酒して勢いをつけないと(盗みが)できない」と話しているという。コンビニの防犯カメラにその様子が写っていたのも特定の決め手となった。
男は現金以外に収入印紙や切手なども窃取。買取業者で換金し生活費や遊興費に充てていたとみられる。