埼玉新聞

 

外装変えるなど工作も…原付でひったくり、容疑の59歳男を逮捕 2019年から類似事件が散発、余罪数十件か

  • 犯行に使用された原付バイクと犯行時に取り付けられていた外装パーツ(右)(埼玉県警提供)

    犯行に使用された原付バイクと犯行時に取り付けられていた外装パーツ(右)(埼玉県警提供)

  • 犯行に使用された原付バイクと犯行時に取り付けられていた外装パーツ(右)(埼玉県警提供)

 埼玉県蕨市内の路上で女性のバッグをひったくったとして、県警捜査3課と蕨署の合同捜査班は22日、窃盗の疑いで千葉県松戸市栄町西5丁目、会社員の男(59)を逮捕した。県警は同様の手口で数十件ほど犯行を繰り返していたとみて、余罪を調べている。

 逮捕容疑は6月23日午後3時40分ごろ、蕨市南町2丁目の路上で、金融機関で現金を下ろし自転車で帰宅途中だった同市内に住む女性=当時(81)=の後方から原付バイクで近づき、追い抜きざまに自転車の後ろ籠から肩かけバッグ1個(現金約20万円等在中)をひったくった疑い。生活費目的で「蕨駅と西川口駅間の場所でひったくりをした」と容疑を認めているという。

 同課によると、県南東部を中心に2019年4月ごろから黒色の原付バイクによる路上ひったくり事件が断続的に散発。女性が被害に遭った1時間前にも川口市内で同様の被害を認知しているほか、今月11日にも同市とさいたま市で4件の被害が確認されていた。いずれも日中に駅付近などの路上にいる自転車や徒歩の女性に後方から近づき、追い抜きざまにバッグをひったくる手口だという。

 女性は被害に遭った後「後ろから来たバイクにバッグをひったくられた」と110番。防犯カメラなどの精査によって男と原付バイクを特定した。

 男は犯行時、異なる色の外装パーツを原付バイクに取り付けたり、犯行後に着衣を変えるなどして自身による犯行をかく乱していたという。

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