<和光殺人>男性殺害は別の場所、車で運ばれた可能性 1年ほど前、出身の大分から離れ「埼玉で仕事」
2020/05/19/00:00
和光市の駐車場の車内で住所、職業いずれも不詳の岩渕和政さん(31)が殺害されているのが見つかった事件で、県警朝霞署捜査本部は18日、岩渕さんが2019年2月ごろ、出身地の大分県から埼玉方面に来て生活していたとみられることを明らかにした。県警は岩渕さんが何らかのトラブルに巻き込まれた可能性もあるとみて、その後の足取りや生活実態を調べる。
捜査本部によると、岩渕さんは19年2月ごろ、親族や関係者に「埼玉の方で仕事をする」と告げて大分県を離れた。その後は県内などで生活していたとみられる。
岩渕さんの遺体は10日午後2時40分ごろ、和光市の月決め駐車場に止められた軽ワゴン車内で発見された。上半身に刃物で刺されたような複数の傷があり、死因は失血死だった。車は東京都板橋区内の会社から盗まれたものだった。
県警は岩渕さんが別の場所で殺害され、車で運ばれた可能性が高いとみて、付近の防犯カメラを精査するとともに、関係者らから事情を聴いてトラブルがなかったか調べる。
捜査関係者によると、知人から4月中旬に捜索願が出ていた。