埼玉新聞

 

異変…歩く若者2人の姿消え、誰もいない住宅で懐中電灯が光る 女性が通報し2人逮捕、忍び込み30件か 警官が到着時、壁を乗り越えていた27歳と、トイレに潜んでいた25歳

  • 押収した犯行用具(県警提供)

    押収した犯行用具(県警提供)

  • 押収した犯行用具(県警提供)

 民家に侵入し、金品を盗んだとして、埼玉県警捜査3課と東松山署の合同捜査班は21日、いずれもベトナム国籍で鴻巣市神明3丁目の無職の男(25)と男(27)=いずれも邸宅侵入と窃盗罪などで起訴=を再逮捕した。

 再逮捕容疑は共謀し、7月25日午前6時40分~同午後9時5分ごろ、鴻巣市八幡田地内の住宅の1階窓から侵入。現金3千円と指輪などの貴金属(時価計26万円相当)を窃取した疑い。共犯事件のため認否を明らかにしていない。

 捜査3課によると、7月29日に吉見町内で50代の女性から「自宅前を外国人2名が通り過ぎて不審に思っていると空き家のはずの隣りの室内から懐中電灯の明かりが見える」と110番があった。駆け付けた東松山署員がブロック塀を乗り越えて逃走した27歳男とトイレ内に潜んでいた25歳男をいずれも邸宅侵入の疑いで現行犯逮捕した。

 その後、容疑者方の捜索、証拠品の押収、容疑者の供述などから今回の鴻巣の事件の関与も特定した。

 男らは歩きながら草木が生い茂った空き家などに目をつけ工具で1階の窓を突き破って侵入し、盗みを繰り返していたとみられる。県警は今年5月以降、県北西部を中心に約30件に関与しているとみて、余罪を調べる。

■埼玉で空き巣が急増中 防ぐポイントは

 捜査3課によると、空き家を狙った侵入窃盗は昨年1年間で約335件だったのに対し、今年1~8月は約497件と急増している。県警は雑草の定期的な除去や郵便物の小まめな回収などで空き家と分かりにくくする点をポイントに挙げて、窓等の確実な施錠、防犯フィルムや補助錠の使用、管理サービスの利用などの対策を呼びかけている。
 

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