<新型コロナ>水道の基本料金、2カ月分無料 蕨市が対策、小中学校へのパソコン整備も前倒し
2020/05/23/00:00
蕨市は21日、新型コロナウイルス対策の第2弾を発表した。(1)水道の基本料金2カ月分無料化(約8千万円)(2)オンライン学習を見据えた小中学校のパソコン整備の前倒し(1億1012万円)(3)公共施設の感染予防対策の強化(324万円)―を盛り込んだ。
頼高英雄市長は会見で「市民の命を守るため全力で頑張っていく」と語り、小中学校のパソコン整備の前倒しについては「コロナ禍は第2第3波が見込まれており、小中学校のオンライン学習に対応するためだ」と話した。
水道基本料金は2カ月分を検針する月と地域に合わせて、中央と南町地区は4、5月分を、錦町・北町・塚越地区は5、6月分を無料にする。市によると水道利用者は約3万5千軒、基本料金は1カ月10立方メートル分が900円で、2カ月分1800円(税込みで1980円)を無料化する。
小中学校へのパソコン整備は、2020年度に小学校5、6年生、中学校1年生、小中の特別支援学級向けに約1600台を整備し、21年度に小学校3、4年生、中学校2、3年生向けに約2千台の整備を予定していた。
これを、21年度予定分を本年度に前倒しする。これにより計3500台を整備し、児童生徒の80%をカバーする。残る小学校1、2年生は次年度以降になる見込み。市は本年度分の整備を秋までに実現したい方針。
市教委はパソコンがあってもインターネットに接続できない家庭がどのくらいあるのかについてアンケート調査を実施し、対応策を検討する予定。
第2弾3事業の総事業費は1億9336万円。市は6月議会にコロナ対策の第1弾と合わせ計4億6819万円の補正予算案を提出する。