<新型コロナ>ひとり親家庭に食材179キロ 県職員らが寄付 コカ・コーラも飲料水4740本寄贈
2020/05/23/00:00
県は、13日から実施していた県庁フードドライブで集まった食材や飲料など808点を、フードパントリーのネットワーク団体「埼玉フードパントリーネットワーク」に贈った。在宅勤務の導入などで登庁する県職員が減っている中、127人が計179キロ分の食材を寄付。コカ・コーラボトラーズジャパン(東京都港区)からもコーラやお茶などの飲料水4740本が寄贈された。
さいたま市浦和区の県庁で21日行われた贈呈式で、同ネットワーク代表の草場澄江さんは「フードパントリーは子育て中の食の支援が必要な世帯に無料で食料を配布している。このコロナ禍で元々困っていた家庭がもっと困っていると日々感じる。今日贈呈された食材はきっと喜ばれると思う」と感謝した。
同ネットワークの副代表を務める加須子育て応援フードパントリーの関根由紀副代表は6月に臨時のフードパントリーを開き、主にひとり親家庭に今回贈られた食材を配布するという。「利用者には携帯電話が通話のみの契約で、ネットやメールが使えない状況の人もいる。行政の制度の活用をアドバイスするためにもフードパントリーでの支援は重要」と話し、「今後、餓死や虐待、無理心中などが起こらないか心配だ」と目に涙を浮かべた。
同日、同ネットワークへの贈呈式に先立ち、コカ・コーラボトラーズから県への飲料贈呈式が行われた。
同社の市川朋弘埼玉千葉統括部長は「社会の変化や事情に応じ、これからも連携しながら少しでも爽やかな瞬間をお届けできるようにと思ってます」と、継続的な支援に意欲を示した。