埼玉新聞

 

55年の歴史に幕…JR蕨駅前のレコード店「ミヤコ」閉店 ギター1日3本売れた時代も 営んだ夫婦、新人歌手におにぎり作って一緒に売り込んだ日々 じつは夫婦、今後さらに前へ

  • 棚にびっしりと並ぶ演歌のカセットテープを前に、「あっという間の55年だった」と語る松下良夫さん(右)と佳代子さん=蕨駅前の「ミヤコ」

    棚にびっしりと並ぶ演歌のカセットテープを前に、「あっという間の55年だった」と語る松下良夫さん(右)と佳代子さん=蕨駅前の「ミヤコ」

  • 棚にびっしりと並ぶ演歌のカセットテープを前に、「あっという間の55年だった」と語る松下良夫さん(右)と佳代子さん=蕨駅前の「ミヤコ」

 JR蕨駅西口前で1968(昭和43)年に若い夫婦2人で開業したレコード店「ミヤコ」が20日、店じまいし、55年の歴史に幕を閉じた。多くの新人歌手を親代わりとして支えてきた。その中には、水森かおりや市川由紀乃などもいた。夫妻は「いい時代だった。町全体に元気があふれていた」と振り返る。今後は川口市内の自宅を本拠に演歌などの通信販売を続けるという。「全国の演歌ファンのために再出発します。演歌の灯は消さない」と夫妻は前を向く。

もっと読む
ツイート シェア シェア