埼玉新聞

 

4歳死亡…車にはねられる 悲劇繰り返したくない遺族、事故防ぐ願いをヒマワリの種に込める 種を引き継いだ埼玉の児童ら、育てて新たな種を警察署前で配布 受け取った人々「大切に育てる」

  • 来署者にヒマワリの種を手渡す秩父特別支援学校の児童=20日午前、秩父署

    来署者にヒマワリの種を手渡す秩父特別支援学校の児童=20日午前、秩父署

  • 来署者にヒマワリの種を手渡す秩父特別支援学校の児童=20日午前、秩父署

 県立秩父特別支援学校(埼玉県秩父市大宮)の小学部児童7人が20日、秩父署前で啓発キャンペーンを実施した。来署者に、「私たちが育てたヒマワリです」と声をかけながら、ヒマワリの種10粒が入った袋を手渡し、交通事故防止を呼びかけた。

 同キャンペーンは、2011年に京都府で男の子(当時4歳)が車にはねられ死亡した交通事故をきっかけに全国で広まった「ひまわりの絆プロジェクト」の一環で実施。同校は3年前から、男の子の遺族から引き継いだ種を校内の敷地などに植え、大切に育てている。

 配布したヒマワリの種の啓発品は、同校小学部、中学部、高等部計126人が協力し、計100個製作。来署者は「大切に育てます」と笑顔で受け取っていた。
 

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