埼玉新聞

 

<新型コロナ>さいたま市、6月15日から通常授業 再開までは、学校ごとに3グループに分けて分散登校

  • さいたま市教委が作成した児童生徒向けの「学校の新しい生活様式」のマニュアル。手洗いやマスク着用を呼び掛けている

 さいたま市教育委員会は25日、6月1日から再開する市立学校の教育活動の内容を発表した。新型コロナウイルスの感染を防止するため、第2週の12日までは分散登校し、15日から通常授業を開始する。夏のプール授業は実施しない。部活動は中体連や高体連の専門教諭と協議して、活動内容を決める。細田真由美教育長は定例記者会見で「10万人の子どもたちと保護者の皆さんはまだまだ心配だと思う。しっかり対応したい」と話した。

 市教委によると、学校再開前の5月27~29日に登校日を設け、学校ごとに3グループに分けて分散登校する。午前8時半に登校して、1時間半程度で下校。児童生徒の健康観察や、子どもたちに今後の学習内容などを説明する。

 6月1~12日は午前と午後の2グループで分散登校して、毎日いずれも3時限の授業を実施。小学校は通常45分を35分に、中学校は通常50分を40分に短縮する。3月の臨時休校中の未指導分から授業で取り扱う。15日から通常授業を開始し、6月内に不足している授業内容を確認する。

 部活動については、市教委が中体連や高体連の専門部の教諭と協議して、各部活動が可能なことを決定。15日から少しずつ始める。給食は6月第1週が牛乳のみ、第2週が牛乳とパンかおにぎりを提供。15日から通常の給食を始める。

 長期の休校による不登校の問題などについて、細田教育長は「長い休みでプレッシャーがかかる状況になることは往々にしてある。生活習慣を戻すのに大変な子どももいると思う。不要な圧力をかけないように対応したい」とし、新型コロナウイルスの感染を巡るいじめなどへの対応も準備を進めていると説明した。

 市教委は、新型コロナウイルス感染症に対応したマニュアル「学校の新しい生活様式」(第2版)を作成。登校前の検温徹底や石けんでの手洗い、マスク着用、換気の徹底、密にならない座席の配置などを示している。児童生徒や教職員が感染した場合の対応なども決めた。

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