便座を買った男逮捕、盗品と知っていた疑い…否認 コロナで便座品薄 売った男「10年前から」/県警
2020/06/04/00:00
県警捜査3課と浦和西署は3日、盗品等有償譲り受けと組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)の疑いで、さいたま市見沼区東門前、職業不詳の男(69)を逮捕した。
逮捕容疑は3月5日、自宅で、さいたま市北区の無職男(45)=窃盗罪などで公判中=が盗んできた温水洗浄便座1個ほか5点(計3万1千円相当)を盗品と知りながら、代金1万5千円で買い取った疑い。「盗品とは知らなかった」と否認しているという。
同課によると、便座などは前日に上尾市内の新築工事現場で無職男が盗んだものだった。
県警は3月8日、さいたま市内の駐車場で車内から電動工具8点(計15万円相当)を盗んだとして、窃盗容疑で無職男を逮捕。供述などから69歳男が浮上した。
県警は同月10日、69歳男方を家宅捜索し、電動工具や便座など約20点を押収していた。
無職男は県警の調べに、「10年前ぐらいから(69歳男に)盗んだものを買ってもらっていた」「便座は今年に入って20件ぐらい(69歳男に)指定されて盗んだ」と供述しているという。
大手住宅設備機器会社のホームページなどによると、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、2、3月ごろからトイレ部品の供給に遅延が生じていた。
県警は転売目的とみて余罪を調べる。