埼玉新聞

 

<高校サッカー>昌平高の藤島崇之監督が退任 男子サッカー部を全国屈指の強豪に成長させた 7年連続でJリーガーを輩出、退任理由は

  • 藤島崇之氏

    藤島崇之氏

  • 昌平の藤島崇之監督

    チームスタッフと喜びを分かち合う昌平の藤島崇之監督

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  • 昌平の藤島崇之監督

 昌平高男子サッカー部の藤島崇之監督(43)が3日付で退任したことが、学校関係者への取材で分かった。

 藤島氏は習志野高(千葉)、順大卒業後に青森山田中監督、青森山田高コーチを経て、2007年に昌平高監督に就任。2度の全国高校選手権8強と3度の全国高校総体4強に、今年は県高体連で初めての高円宮杯U―18(18歳以下)プレミアリーグ東地区に参入するなど、全国屈指の強豪校に成長させた。また、7年連続でJリーガーを輩出し、小見洋太(J1新潟)、松本泰志(J1広島)らを育てた。

 退任理由は、昌平サッカー部がさらなる高みを目指すために新体制でスタートしたいと藤島氏から申し出があり、3日付で学校側が受理したという。今後の体制については未定。

■攻守一体、貫くスタイル(藤島崇之監督、第101回全国高校サッカー選手権開幕前のコメント=2022年12月28日掲載)

 今年の全国高校総体で4強、高円宮杯U―18(18歳以下)プリンスリーグ関東では優勝。プレミアリーグ参入戦を制し、埼玉高体連初の同リーグ参入へ導いた。

 2007年に就任してからチームにサッカー感を浸透させた。その一つが、昌平の代名詞であるポゼッションサッカー。このスタイルについて「自分がやりたいサッカーではない」と冗談を交えながら、「自分たちがボールを持っていればリスクはゼロ。相手が持てば失点のリスクが生まれる」と守備的な思考が大きい。

 選手権に初出場した第93回大会から一貫して変わらないのが“4―2―3―1”の基本フォーメーション。「ベーシックだからこそ選手の良さが引き出せるし、前線からプレッシャーをかけられる」。今年の埼玉大会4試合で18得点と攻撃力の高さを見せつつ、ディフェンスを基本とするチームに築き上げてきた。

 選手権は5度目の挑戦。「成長していく過程を実感しながら進んでいけるといい」と掲げる日本一に向けて一歩ずつ歩みを進める。

■藤島崇之(ふじしま・たかゆき)

 習志野高(千葉)―順大出。現役時代は主にMF。高校3年時の1998年に全国高校総体3位、国体少年男子で優勝。同年度の全国高校選手権に出場し、大会優秀選手(日本高校選抜)に選出された。順大卒業後は青森山田中監督、青森山田高コーチを経て、2007年に昌平高監督に就任。14年度に全国高校選手権初出場を果たし、19、20年度の8強が最高成績。全国高校総体では16、18、22年に4強に導いた。神奈川県出身。42歳。
 

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