埼玉新聞

 

埼玉で話題、謎のハクチョウ飛来 本来国内にいない種か 群れからはぐれたのではなく、飼育場から逃げた可能性 飼い主は名乗り出て、早く保護して 人が接近しても逃げず

  • 春日部市の古利根川に飛来したコブハクチョウ(三好あき子さん撮影)

    春日部市の古利根川に飛来したコブハクチョウ(三好あき子さん撮影)

  • 春日部市の古利根川に飛来したコブハクチョウ(三好あき子さん撮影)

 9月末ごろから、春日部市中心部を南北に貫く古利根川に2羽のハクチョウが飛来し、話題になっている。専門家によると、本来国内に分布しない外来種のコブハクチョウとされ、飼育されていた個体が迷い込んだ可能性が高いとされる。

 県生態系保護協会春日部支部長の三好あき子さんが2日、同市緑町近くの古利根川で撮影した。三好さんによると、ハクチョウはくちばしの色などから若い「コブハクチョウ」の個体とみられるという。コブハクチョウは本来、欧州、中央アジアに生息。環境省の「生態系被害防止外来種リスト」に記載されている。

 人が近くに寄っても逃げないため、人に慣れている様子。病気やけがなどの目立った症状はないという。北春日部周辺でも確認され、数日にわたり、古利根川を往来しているという。渡り鳥が群れからはぐれる「迷い鳥」ではなく飼育されていた個体が逃げ、迷ってたどり着いたとされる。

 三好さんや同支部は、飼育している人が名乗り出て保護してほしいと話している。
 

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