埼玉新聞

 

異変…ナンバーと車体が食い違う乗用車、気付いた警官が追跡 乗り捨てて逃げた男ら逮捕 住宅も破壊、室内を荒らし続けていた可能性 実家を物色された男性「窓を割られて」

  • 車両から押収したドライバーや懐中電灯などが入ったバッグ(県警提供)

    車両から押収したドライバーや懐中電灯などが入ったバッグ(県警提供)

  • 車両から押収したドライバーや懐中電灯などが入ったバッグ(県警提供)

 空き家に侵入し、金品を盗もうとしたとして、埼玉県警捜査3課と小川署は5日、邸宅侵入と窃盗未遂の疑いで、ベトナム国籍で、自称群馬県前橋市、無職の男(29)=入管難民法違反罪で起訴=を再逮捕した。

 再逮捕容疑は、昨年10月9日午前10時~同31日午後2時半ごろ、栃木市薗部町地内の空き家に侵入し、金品を盗もうとした疑い。県警は共犯事件の可能性があるとして、認否を明らかにしていない。

 捜査3課によると、昨年10月31日午後2時50分ごろ、実家の空き家を訪ねた男性会社員(48)が「荷物を取りに行くと1階リビング西側の窓が割られ、家の中が荒らされている」と栃木署に通報。現場宅の鑑識活動などから、29歳男の犯行を特定した。29歳男はたんすなどを物色したが、金品を発見できなかった。

 今年8月、小川町内で車両本体とナンバープレートが相違する普通乗用車を小川署員が目撃して追跡。寄居町内で車両を発見し、車内から逃走した別のベトナム人の男を逮捕した。その後、周辺にいた29歳男を確保し、入管難民法違反(旅券不携帯)容疑で逮捕。同違反(不法残留)の疑いで再逮捕し、押収した車両内の鑑識活動などの捜査から、9月に盗品等運搬容疑で再逮捕していた。

 29歳男は、空き家を狙い盗みを繰り返していたとみられる。今年1~8月、空き家対象の窃盗事件などが県内で約452件確認されており、県警が関連を調べている。
 

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