驚きの“減塩料理”意外と味ついてる!食生活改善員の講座で感動 減塩でもスパイシーソテー「おいしい」
「野菜たっぷりおいしく減塩」講座が9月28日、上尾公民館で行われ、約20人の参加者が生活習慣病の予防に役立つ減塩料理を実際に作った。
講座は上尾地区の食生活改善推進員(食改)と同公民館のコラボで行われた。同地区代表の河部克博さん(74)が市保健センターの資料を基に、市民の平均寿命や健康寿命、死因別死亡割合などを説明。「健康で長く生きるためには運動習慣とバランスの良い食事が必要」と説明した。
厚労省が進める「健康日本21(第3次)」では、食塩摂取量を現状の10・1グラムから7グラムの減少。野菜摂取量は281グラムから350グラム、果物は99グラムから200グラムへと増加させる目標値を定めている。河部さんは「今日の料理の塩分は全体で2・5グラム。ちょっと工夫すると塩分を少なくしてもおいしく食べられることを知ってほしい」と話した。
その後、参加者は4班に分かれ、6人の食改の指導のもと調理を開始した。減塩メニューは「彩り野菜と鶏肉のスパイシーソテー」「炒めなます」「むらくも汁」「バナナキウイスムージー」の4品。野菜使用量235グラムのレシピを協力して作り上げた。
加藤京子さん(70)は「食べるのが好きなので参加した。今日のレシピの野菜いっぱいというのに引かれた」と話した。家でもよく料理をする田巻晴生さん(75)は「自分のレパートリーを増やしたいと思って。大人数でやるとあっという間に作れる」と言いながら上手に野菜を切っていた。もう一人の男性参加者加藤良さん(73)は「食改の講習に参加し始めたところで楽しい。料理そのものも好きだけど、段取りが好きなので学びたい」と語った。
減塩メニューが完成し、試食が始まるとあちらこちらで「おいしい」「意外と味がついてる」と声が上がった。小嶋てる子さん(72)は「家でいかに塩分を取り過ぎているか気付かされた。反省ですね」と笑って話した。