埼玉新聞

 

家出したい少女3人、借家で発見…SNSで誘い出していた男に有罪判決 1人と示談成立、執行猶予に/地裁

  • さいたま地方裁判所=さいたま市浦和区高砂

 会員制交流サイト(SNS)に家出願望を書き込んだ未成年の少女3人を誘い出し、本庄市の借家に住まわせるなどしたとして、未成年者誘拐の罪に問われた、同市の不動産業の男(37)の判決公判が11日、さいたま地裁で開かれ、任介辰哉裁判官は被告に懲役3年、執行猶予5年(求刑・懲役3年6月)を言い渡した。

 判決理由で任介裁判官は「児童の判断能力の不十分さに付け込んだ身勝手な犯行動機で、態様も悪質」と指摘。被害者1人と示談が成立していることなどから、執行猶予付き判決が相当であるとした。

 判決によると、男はツイッターに家出願望を書き込んだ14~15歳の少女3人にメッセージを送信。自分のところに来るように誘い出し、親権者に無断で連れ去った。

 県警は昨年10月、男が不動産会社の資材置き場として使用する借家を捜索。捜索願が出されていた、さいたま市の女子中学生らを発見し、男を逮捕していた。

ツイート シェア シェア