埼玉新聞

 

5分でウェブページ公開! 広告表示なし、URL自由設定の無料サービス「オリペ」 さいたまの会社がリリース

  • 「オリペ」のトップ画面

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  • 「浦和の地を大事にしながら世界とも仕事をしたい」と語る福田知孝社長

    「浦和の地を大事にしながら世界とも仕事をしたい」と語る福田知孝社長

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 ウェブ、システム制作会社タブコード(埼玉県さいたま市、福田知孝社長)は、既存のフォームに入力するだけでオリジナルのウェブページを作成、公開できる無料サービス「オリペ」をリリースした。出来上がったページのURLは自由に設定でき、煩わしい広告表示もない。同社を設立して10年目、親会社の30年目に立ち上げた新規事業。福田社長は「地域に根差した活動を海外にも広げるきっかけになれば」と意気込む。

■スマホでも操作可

 オリペはまず、作るウェブページの用途を選ぶ。用途は「会社」「お店」「フリーランス」など9項目。個人名刺のように使える「プロフィル」、イベントなどの告知ができる「お知らせ」も選べる。

 次にウェブのデザインを決める。白を基調にしたシンプルなデザインと画像を大きく扱うメインビジュアルの2種類。あとはホームページ名とトップページに載せるメッセージを入力すればよい。

 同社によると、ウェブページ公開までにかかる平均時間は初めての人で14・2分、2回目なら5・5分。操作はスマートフォンでも完結でき、ページの公開後にコンテンツを更新することもできる。

■自由にURL設定

 無料のウェブ作成サービスは他社も行っているが、ページ上に広告が表示され、URLは自動で決まってしまう。広告を不表示にしたり、好きなURLを設定する場合は有料になる仕組み。一方、オリペは広告が出るのはページ作成途中の管理画面のみで、URLは8文字以内で自由に設定できる。

 今後もURLの文字数を増やしたり、アニメーション機能を実装したりするなど充実を図っていく考え。リリースから1年間で5千サイト作成を目標にしており、福田氏は「今のペースなら達成できる」と自信を見せる。

■「グローカル」の夢

 福田氏は1994年6月、制作会社のランドガレージを起業。会社員時代に三菱自動車工業サッカー部の浦和市(当時)招致に携わり、Jリーグ発足後は浦和レッズの広報業務などを担ってきた。2000年代から需要が増したウェブ部門を法人化する形で14年2月、企業内事業会社タブコードを設立。今年はランドガレージ30年目、タブコード10年目の節目に当たる。

 仕様が決まった下請けの仕事は原則受けず、顧客の課題をどう解決し、要望をどう実現するかに注力する「ディレクター集団」として歩んできた。その30年の経験から生み出したのがオリペだった。

 合言葉は「グローカル」。浦和という地元、地域との関係を大切にする一方、海外に飛躍したいという思いがこもる。オリペは両方を実現できる商材と自負。福田氏は「例えば印刷会社の付加サービスとして使うなどビジネスユースの可能性は大きい。また海外の人が使ってくれれば、われわれスタッフも一層やりがいを感じられる」と期待を膨らませている。

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