埼玉新聞

 

完全無農薬!見沼田んぼでコメ収穫 小学生ら170人、鎌使い稲刈り体験 天日干し、脱穀後、11月に試食会

  • 鎌で稲を刈る小学生たち=埼玉県さいたま市緑区の見沼田んぼ

    鎌で稲を刈る小学生たち=埼玉県さいたま市緑区の見沼田んぼ

  • 鎌で稲を刈る小学生たち=埼玉県さいたま市緑区の見沼田んぼ

 実りの秋を迎え、貴重な自然環境が残る埼玉県さいたま市緑区の見沼田んぼで7日、市内の小学生と保護者ら約170人が無農薬で育てた稲を刈った。浦和東ロータリークラブ(RC)の企画事業「見沼田んぼで自然を学ぼう」の一環。参加者は、6月の田植え後、7月に水田の除草を実施。猛暑に見舞われたが、引水調整で順調に育ち、完全無農薬のコメ収穫が実現した。

 子どもたちは、体験型農園「ファーム・インさぎ山」の萩原哲哉代表らから鎌の安全な使い方を教わった後、黄金色の穂を垂らす稲を鎌で根元から切る作業に挑戦した。

 同市浦和区の飯野史花さん(9)は「力を使うから疲れたけど慣れると楽しい」と笑顔。父親の正人さん(45)も「子どもと一緒に体験できてうれしい」と汗をぬぐった。同区の持丸博希さん(10)は「田んぼには虫がたくさんいた。捕まえたい」と元気いっぱいだった。

 また、今夏、同RCが見沼田んぼに設置した木箱に日本ミツバチが巣を作り活動していたことも報告された。

 同RC大谷部雅典会長は「秋晴れの下、豊作の田んぼで充実した体験をしていただけた。青空ランチもおいしく最高だった」と話していた。

 刈り取った稲穂は約2週間、天日干しし乾燥後に脱穀。1千平方メートルの田んぼから約240キロのコメが収穫できる見込み。11月18日には、かまどでわらを燃やして収穫したコメを炊いて試食する。

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