母親を殺害…遺体に消臭剤 息子に懲役6年求刑 弁護側「養育放棄で怒り、妄想型統合失調症も」/地裁
2020/06/18/00:00
母親を殺害して浴槽内に遺棄したとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた、越谷市、無職の息子(24)の論告求刑公判が17日、さいたま地裁(任介辰哉裁判長)で開かれ、検察側は懲役6年を求刑した。
論告で検察側は、母親の背後かられんがで後頭部を殴った犯行態様を「強固な殺意に基づき残虐」と指摘。約3カ月にわたり遺体を放置し、生存しているかのように装ったことや遺体に消臭剤を掛けるなどした点も悪質として、懲役6年を求刑した。
弁護側は幼少期の養育放棄や同居後の母親の言動に怒りを募らせた被告が、妄想型統合失調症の影響もあり、殺害を決意したと主張。心神耗弱状態だったとして、執行猶予付きの判決を求めた。
起訴状などによると、息子は2018年12月26日、母親と同居していた越谷市内のマンションの二室で、母親の後頭部をれんがで複数回殴って殺害。遺体を浴室に運び、浴槽内に遺棄したとされる。