埼玉新聞

 

吉川中学校で開校式 コロナで開催延期も、ようやく伝統の一歩踏み出す 市内4番目の中学校

  • 「清く、正しく、美しくを指針に前を向いていきましょう」とあいさつする工藤会長=吉川市美南の吉川中学校体育館

 新規に竣工(しゅんこう)した吉川市立吉川中学校(前田稔校長、生徒数403人)の開校式が16日、同校体育館で行われた。

 当初は4月8日に全生徒で実施する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、延期されていた。通常登校が15日から開始したことに合わせ、規模を縮小して実施。出席者は3年生、教職員、中原恵人市長、市教育委員会事務局のみ。イスとの間隔は2メートル四方を空け、窓も全開、風通しを良くして感染防止に備えた。

 式では戸張利恵教育長が「市内4番目の中学校として開校しました。最上級生の頼もしさを感じます。伝統の一歩を踏み出し、学校に息吹を与えてくれました」と開会宣言。前田校長は「全生徒の皆さんに吉中を好きになってほしいというお願いです。誇りを持ち、伝統の一歩を踏み出してください」と述べた。

 続いて中原市長が「34年前に吉中の建設が決まり、6年かかってようやく完成しました。多くの人たちの気持ちを胸に置いて、良き伝統を作っていきましょう」と激励。最後に初代生徒会長の工藤大蒼(とあ)君が「開校を楽しみにしていました。良き伝統は与えられるものではありません。胸を張り、前を向いて吉川中の伝統を作っていきましょう」とあいさつ。式は20分ほどで終了した。

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