宇津木妙子さんに岩井姉妹も…川島・中山小学校が創立150周年 児童らにエール、「連射砲ノック」披露も
埼玉県川島町立中山小学校(鈴木和也校長)で13日、創立150周年の記念式典が開かれた。卒業生の宇津木妙子日本ソフトボール協会副会長(70)が講演などを行った。同じく卒業生である女子プロゴルファーで双子の岩井明愛、千怜姉妹(21)の動画メッセージも披露された。
宇津木さんは中学からソフトボールを始め、内野手として活躍。実業団監督を経て、女性初の日本代表監督に就任、シドニー五輪の銀メダル、アテネ五輪の銅メダルに貢献、指導者として日本人初の国際ソフトボール連盟殿堂入りを果した。
この日、宇津木さんはまずバットを手に監督時代の代名詞の選手の守備を鍛える「連射砲ノック」を披露。野球をしている児童の代表2人と教員がノックを受け、会場を沸かせた。児童は「打球が速いので驚いた」「楽しかった」と息を弾ませ感想を述べた。
この後、小学生時代を振り返り、勉強は苦手だったが、運動が好きで近所の神社で”三角野球”に夢中になったことや、5年生の時に東京五輪の聖火を見て、スポーツに対する意識が変わった。「(世界一になる)自分の夢はかなわなかったが努力はした」と振り返った。
その後、指導した選手たちが北京五輪で金メダルを獲得するなど結果を出し、「最高の幸せ。これまで(長い間)頑張れたのも(見守ってくれた)地元の人たちのおかげです。感謝しています。努力は裏切らない。監督も頑張っているから皆さんも『あいさつ』と『ありがとう』の感謝の気持ちを忘れないで努力してください」とエールを送った。
岩井姉妹は史上初の双子によるレギュラーツアー優勝を果すなど、大活躍している。壇上に姉妹の優勝の場面がプロジェクターで映し出されると会場から歓声が上がった。岩井姉妹は「私たちは8年前に卒業しました。今でも鉄棒や登り棒でトレーニングしています。在校生の皆さん、たくさん楽しい思い出を作ってください」と呼びかけた。
同校は5月に「人文字・航空写真撮影会」、9月に「バルーンリリース」を実施してきた。