埼玉新聞

 

あの頃の夢、かなってますか? さいたま三室小「150周年」で30年前の自分と再会 “同い年”参加の親子も

  • 創立120周年のタイムカプセルを開封する卒業生ら

    創立120周年のタイムカプセルを開封する卒業生ら

  • 創立150周年記念のバルーンリリースを行う児童ら=14日午前、埼玉県さいたま市緑区の三室小学校

    創立150周年記念のバルーンリリースを行う児童ら=14日午前、埼玉県さいたま市緑区の三室小学校

  • 創立120周年のタイムカプセルを開封する卒業生ら
  • 創立150周年記念のバルーンリリースを行う児童ら=14日午前、埼玉県さいたま市緑区の三室小学校

 埼玉県さいたま市立三室小学校(児童数902人、井上美登利校長)で14日、創立150周年を記念して、児童らが風船を空に飛ばす「バルーンリリース」と、創立120周年記念で校庭に埋めたタイムカプセルの開封式が行われた。封印されていた30年前の手紙を読んだ児童は「懐かしい」と語り、涙ぐむ人もいた。

 タイムカプセルは平成5(1993)年4月24日と記され、30年後に開封するように指定されていたという。当時の全校児童約700人が、30年後の自分に宛てた手紙を書き、封入されていた。

 当時6年生だった鈴木沙也さんは、6年生の長男りょうさん(11)が同校に通学している。沙也さんは「120周年と150周年の記念イベントに、一緒に参加できるとは思っていなかったので、すごくうれしい」。りょうさんも「あまりいないから、うれしい。150周年の運動会が楽しかった」と話した。

 当時3年生の菅原亜矢佳さんは30年前の封書を受け取り、「何を書いたか全く覚えていない。ドキドキする」と言いながら開封。顔にいたずら書きをした自身の写真や家族写真が同封されていた。「恥ずかしい。母が入れてくれたんですね。写真で30年前の自分に会えるなんて」と懐かしそうに写真を眺めていた。

 手紙には「習字の先生になりたい」と書かれていた。習字の師範になり、「字を書くのが好きだった。夢はかなったのかな」。6年生の長女紗羅さん(11)と3年生の二女紗季さん(8)が同校に通っている。「いい企画ですね。娘たちにも経験してほしい」と話していた。

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