埼玉新聞

 

ホテルに女性遺体…「後から女性出る」と告げて先にホテル出た男、殺害認める 弁護側「計画性ない」/地裁

  • 川越の女性殺害、起訴内容を認める 地裁で初公判

 川越市内のホテルの一室で昨年12月、女性の遺体が見つかった事件で、殺人の罪に問われた、坂戸市、無職の男(53)の裁判員裁判の初公判が22日さいたま地裁(中桐圭一裁判長)で開かれ、男は起訴内容を認めた。

 検察側の冒頭陳述や証拠調べによると、男と女性は当日午前、テレホンクラブで知り合い、昼ごろに合流してホテルに入り、約2時間半後に男がホテルの従業員に「女性は休んでいるので後から出る」と告げて一人で退出していた。

 検察側は女性の言動に腹を立て、ロープで首を絞めて殺害した犯行態様を悪質と指摘した。

 弁護側は、女性が約束の時間より早く立ち去ろうとしたことなどにいら立ち、「気付いたら首を絞めてしまった」と計画性がないことを主張した。

 起訴状などによると、男は昨年12月19日、川越市脇田本町のホテルの一室で、女性=当時(34)=の首をロープで絞めて窒息死させたとされる。

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