強盗だ、奥へ行け…男らショーケース破壊、店長が接客中 突然の質店襲撃、指輪など41点強奪 客ら店の奥へ逃げる 特定された21歳と17歳逮捕、41点は消えたまま
2023/10/17/10:41
今年8月、越谷市の質店に2人組の男が押し入り、貴金属などが奪われた事件で、県警捜査1課と越谷署は16日までに、建造物侵入と強盗の疑いで、東京都調布市入間町1丁目、無職の男(21)と深谷市の会社員の少年(17)を逮捕した。県警は、同種事案の発生が確認されていることから関連を慎重に捜査するとともに、2人が「闇バイト」で集まった可能性が高く、全容解明を進めている。
逮捕容疑は共謀し8月12日午後2時6~9分ごろ、越谷市七左町1丁目の質店「質イコー」に客を装って侵入。店舗内で接客をしていた50代の男性店長に対し、包丁のような物を突き付け、「強盗だ、奥へ行け」などと脅迫した上、ショーケースを破壊して腕時計や指輪など41点(被害額1115万9300円相当)を奪った疑い。県警は共犯事件のため、2人の認否や動機を明らかにしていない。
捜査1課によると、同日午後2時7分ごろ、「強盗が来て包丁で脅されたので奥に逃げた」などと男性店長をはじめ、複数人から同様の110番があった。1人が包丁、もう1人が工具のような物を持っていた。その後、男らは車両を使って逃走。車両は県警が同日、県内で発見し、押収した。防犯カメラ映像の精査などから2人の犯行を特定。41点の被害品はいずれも未発見だという。
2人はSNSで知り合った可能性が高く、スマートフォンの通信アプリを利用して互いに連絡を取り合っていたという。「闇バイト」で集まったとみられ、県警はスマホを解析するなどして指示役についても調べている。
少年は9月11日に自宅から越谷署に任意同行され、今回の容疑で逮捕。男は千葉県内で発生した強盗致傷事件で、同月9日に千葉県警に逮捕されていた。