飯能市職員、戦没者の遺族会口座から現金63万円を不正に引き出す 容疑で逮捕 防犯カメラに姿…否認
2020/06/23/00:00
飯能署は22日、窃盗の容疑で、飯能市地域・生活福祉課主査(49)=所沢市林3丁目=を逮捕した。
逮捕容疑は3月5、6日、市が事務局を務める飯能市遺族会の口座から現金63万8千円を不正に引き出して盗んだ疑い。
同署によると、主査は飯能市内の金融機関の現金自動預払機(ATM)で遺族会会長名義のキャッシュカードを使用し、3月5日に50万円、同6日に13万8千円を引き出していた。防犯カメラの映像などから関与が浮上した。主査は「身に覚えがありません」と容疑を否認しているという。
市によると、市遺族会は戦没者遺族の集まりで、通帳とキャッシュカードは地域・生活福祉課内にある鍵の掛かるロッカーで保管していた。3月26日に通帳1通とキャッシュカード1枚がなくなっていることに気付き、同署へ相談。同31日に被害届を提出していた。
職員の逮捕に、飯能市の大久保勝市長は「市民の信頼を大きく失墜させたことに心から深くお詫び申し上げます。今後の捜査の進展状況、事実関係の内容を踏まえ、厳正に対処してまいります」とコメントした。