<新型コロナ>さいたま市、熱中症対策で「苦しい時マスク外して」 日傘で登下校認め、所持品減らす工夫も
2020/06/24/00:00
さいたま市教育委員会は、「新しい学校様式における熱中症事故の防止について」を市立学校の各校長に通知した。新型コロナウイルスの感染防止で、マスクの着用が求められている中、暑さや息苦しさを感じた時など状況に応じてマスクを外すことを求めている。また、直射日光を遮って一定の距離を保てることから、登下校時に日傘の使用を初めて認めた。通知は19日付。
市教委健康教育課によると、通知には、新しい生活様式における熱中症予防行動のポイントと学校管理下における指導上の留意点が記されている。
マスクについては、児童生徒が暑さで息苦しいと感じた時には、マスクを外すなど、自身の判断でも適切に対応できるように指導する。朝の会などで担任教諭らが、熱中症の危険性を含めて教えていく。エアコンについては、使用しながら定期的に換気をして、温度設定も状況に応じて調整するよう求めている。
日傘の使用については、小学校低学年は所持品が多くなり危険との指摘もあり、可能な限り負担を減らせるように、学校に教材などを置く指導も行う。ほかに帽子や水分を補給するための水筒の持参、冷却グッズなどの使用、登下校時と教育活動中の服装について、体育着などを認めている。
同課は「子どもたちの命を守ることが最優先。例年以上に熱中症に気を付けることが重要。マスク着用は状況に応じて柔軟に対応してほしい」と話している。