所沢労働基準監督署は18日、労働安全衛生法違反の疑いで、富士見市の解体工事業「龍尾興業」と同社代表取締役の男=当時(31)=をさいたま地検に書類送検した。
書類送検容疑は昨年4月9日、所沢市緑町の3階建てビル(高さ約10メートル)の解体工事現場で、作業主任者を選任せず、同社従業員の20代男性ら2人が無資格であるにもかかわらずコンクリート圧砕機を運転させた疑い。
同労基署によると、解体作業中にビルが倒壊し、圧砕機を運転していた男性1人が下敷きになり死亡した。圧砕機を運転するには技能講習を修了する必要があるが、男性は無資格だった。同労基署は認否を明らかにしていない。