埼玉新聞

 

新座市長選が告示 前回と同じ構図、現新一騎打ち 地下鉄12号線の延伸、社会保障の充実など訴え舌戦

  • 並木傑氏(右)と朝賀英義氏

 任期満了に伴う新座市長選が28日告示され、無所属で再選を目指す現職の並木傑氏(61)=自民、公明推薦=と、元市議で共産公認の新人朝賀英義氏(70)の2人が立候補を届け出て、4年前の前回選挙と同じ構図の一騎打ちになった。新型コロナウイルス感染症の収束が不透明でコロナ禍の支援事業が求められる中、4年間の実績と土地区画整理事業や地下鉄12号線の延伸など大型開発の推進を訴える並木氏と、大型事業を見直し、高齢者福祉など社会保障の充実の優先を唱える朝賀氏が舌戦を展開する。投開票日は7月5日。

 並木氏は選挙事務所近くの私有地で出陣式。マイクを握った並木氏は、保育園の増設や学童保育の待機児童ゼロなど4年間の実績と新生児への10万円給付などコロナ禍支援の取り組みを強調。「スマートインターチェンジや市街化区域の編入などの政策を実現させてほしい」と力を込めた。

 朝賀氏は東武東上線志木駅南口前で第一声。朝賀氏は「介護保険利用料の補助や住宅リフォームの助成など長年かけて作られた制度が廃止された」と並木市政を批判。「PCR検査の充実と学校給食費の半額などコロナ対策と国保税の引き下げなど福祉の充実に取り組む」と声を張り上げた。

 投票は7月5日午前7時から午後8時まで、野火止小学校など市内計32カ所で行われ、午後8時50分から市民総合体育館で即日開票される。

 有権者数は27日現在、13万7361人(男6万8357人、女6万9004人)。

■並木傑氏

【略歴】(1)市長(2)幼稚園長、朝霞青年会議所理事長、新座市議会議長(3)慶応大(4)朝霞市(5)野火止

【公約】(1)安全安心・防災のまちづくり(2)子どもにやさしく高齢者を大切にするまちづくり(3)日本一輝く学校づくり

■朝賀英義氏

【略歴】(1)政党役員(2)会社員、市議10期(3)新潟県立柏崎高校(4)新潟県(5)栄

【公約】(1)PCR検査を進める(2)水道基本料金4カ月無料(3)当面学校給食を半額に(4)削られた福祉制度の復活を

※略歴は(1)職業または肩書(2)経歴(3)最終学歴(4)出身地(5)現住所―の順。埼玉新聞調べ。

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