埼玉新聞

 

県公立中高の募集人員発表 21年度の全日制3万6440人、4年連続で減少 20校で40人ずつ減らす

  • 県庁=さいたま市浦和区高砂

 県教育局は30日、2021年度の県公立高校と県立伊奈学園中学校の生徒募集人員を発表した。公立高校全日制は139校が募集し、人員は前年度比840人減の3万6440人で、4年連続で減少。定時制は24校が募集し、同80人減の2160人で、2013年以来初めて減少した。伊奈学園中は80人で前年度から増減はなかった。中学校卒業予定者は1449人減の6万1057人。

 全日制で募集人員を減らすのは上尾鷹の台や桶川など20校で、それぞれ40人ずつ減らす。普通科では計680人、専門学科では農業、工業、商業に関する学科で40人ずつ計120人、総合学科では計40人、それぞれ募集を減らす。新型コロナウイルスの関係では募集数などの変更はないという。

 21年度の県公立高校入試の学力検査は来年2月26日で、一部の学校は3月1日に実技と面接を行う。追試は3月3日。合格発表は3月8日。

 また、同局は休校により中学の授業に遅れが出ていることを踏まえ、県公立高校入試の学力検査問題と学校選択問題の出題範囲を縮小すると発表した。7月10日に予定の教育委員会を経て詳細を公表する。

 さらに、部活動などの大会が中止になったことで生徒が不利益を受けないよう、調査書(内申書)で中学1、2年生での活動の成果や3年間部活に所属したことを評価するなどの配慮についての考え方を県内公立中学、高校に通知した。

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